【出会い系サイト高額被害】フェイスブックの副業に応募したら【返金させるには】

フェイスブック広告等でメールレディの副業募集があることを知って、そのページで登録をしたら出会い系サイトを通じてやり取りをするよう誘導され、何かと口実を付けてサイトに課金をするように言われて高額な支払いをしてしまう被害が多く発生しています。

こうした被害の手口を国民生活センターは”サクラサイト商法”と呼んでいます。

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サクラサイト商法では、出会い系サイトで課金させるためクレジットカードや電子マネーを利用して支払いをする仕組みになっています。

最初はメールレディの副業で稼ぐつもりでサイト登録をしたのに、メール相手やサイト業者から実現不可能な課題を出されて、延々とメールを続けて課金ばかりされる事態になってしまいます。

気がつけば数十万円や数百万円を使っていたというケースも珍しくありません。

 

これは詐欺的な手口ですが詐欺で訴えるには事実証明が必要です。詐欺であることを証明するのは個人ではまず無理と言ってよいでしょう。

 

それでもサクラサイト商法の悪質性が裁判で争われることも増え、出会い系サイトを通じたメールのやり取りの不審性をメール履歴や被害者の記憶から書き起こした書類(経緯書面)で証明すれば、クレジット会社や電子マネー会社が介在して返金処理をしてくれるようになっています。

 

ただし、そのためには被害者が詳細な経緯書面を書く必要性があり、返金請求は簡単ではありません。

特にクレジットカードの一括支払い(マンスリークリア方式)を選択している場合は、割賦販売法の適用除外になるため支払い停止等の協力を得られない可能性もあり、交渉の難易度は高くなります。

 

そこで消費生活センターを訪問してあっせんをしてもらうか、弁護士に依頼するのが現実的な選択です。(行政書士は経緯書面の作成は可能ですが、その後の事業者との交渉を代行することが出来ないためサクラサイト商法被害では不向きです。)

 

消費生活センターに相談する場合は、被害状況の聴き取りやメール内容の確認に時間を要するため、電話では無く訪問した方がよいです。(住所に最寄りのセンターを訪問して下さい)。また、被害の経緯書については相談員の助言を得てから被害者自身が書き上げる必要があるため、その手間に数時間かかることも見込んだ方がよいです。

 

被害の経緯書を自分で書く自信が無いという方は、最初から弁護士に依頼した方がよいでしょう。特に被害額が100万円を超えるような場合は裁判を視野に入れる必要もあるので弁護士に依頼するのが適切かもしれません。

 


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